動物病院が医療機器をリースするメリット・デメリットとは?

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動物病院を開業するにあたって、獣医師やスタッフと同じく医療機器も重要なものとなります。最低限必要な機器を揃えつつも開業資金を出来るだけ抑えるためには、医療機器にどれほどの金額をかけるかは、慎重に検討しなければいけません。

医療機器を手に入れる方法には、新品もしくは中古機器の購入、またはリースという方法があります。今回は、医療機器をリースで借りる場合のメリットとデメリットを見てみましょう。

 

■リースにするメリットは?

医療機器を導入する点で一番良い方法は、新品を現金で一括購入するという方法ですが、機器には高額なものが多いですし、特に開業時期には資金が色々とかかるので、一括購入は難しいです。その点リースであれば、月々の支払になるので、初期費用を抑えられます。リース会社はメンテナンス込の会社も多く、故障などにもすぐに対応してくれるので故障時の急なプラスの出費も防げます。
また、固定資産税や減価償却といった機材にかかるものが、リース会社もちになるというメリットもあります。それに関わる面倒な手続きや事務処理も行わなくてすむというわけです。

 

■リースにするデメリットは?

リースの場合は、5年か7年契約が一般的で、途中解約が出来ません。もし解約した場合は違約金や残りのリース料、返却料を支払わなければいけなくなり、金銭的に損失しかありません。
また、リース機器の金額によっては支払総額が購入の場合の金額より多く支払うことになる場合があるにもかかわらず、契約期間を払い終えても、自分のものにはなりません。
そのため、同じぐらいの金額を月々払うとしてもローンで医療機器を購入することを選択し、最終的に自分のものになるようにした獣医さんもおられます。
また、リースは初期費用を抑える点では効果的ですが、固定経費として毎月支払わなければいけないので、運用資金がまかなえなくなる場合もあります。
使い勝手の良さや機器を揃えることだけを重視してリース会社に丸投げせずに、自分でも機器を調べ、ある程度探したうえで安いものを依頼することによって値切ることも出来るようです。そのように月々の支払を出来るだけ抑えられるかは初めの交渉にかかっています!

 

■再リースがお得?!

上記でも述べたように、一般的にリースの期間は5年か7年です。現在、すでにリースで機器を導入しているのであれば、契約期間が過ぎると、延長するかを決めなければいけません。
この延長を行う「再リース」をすることによってお得になる場合もあるようです。リース会社によっては、再リースの場合は今までの金額より格安設定になるので、普通に新しく契約し直すよりもお得になります。
また、この時期には機器の減価償却期間が満了していたり、すでに機器も古くなって価値が下がっているため、リース会社が格安で中古機器として売ってくれる場合もあるようです。使い慣れた機器を格安で使い続けたり、購入することが出来るので再リースはお得です。
医療機器を購入する場合は初めの開業の際に大きな出費となり、逆にリースの場合は初期費用は抑えられますが運用資金に影響します。リースを含め、どの方法にもメリットとデメリットがあります。開業資金や運用計画をもとに必要な医療機器をどのような方法で揃えるか、慎重に検討して採用してください。

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