経費で落ちるという本当の意味を理解していますか?

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あなたは「経費で落とす」という言葉の本当の意味を知っていますか?
●経費で落とすから、食事代の領収書とっておいて。
●経費で落ちるから電車ではなくてタクシーを使おう!
●この事務用品、他店で買ったほうが少し安いけど経費で落とすからいいや!
動物病院において、このように思っている経営者やスタッフはいませんか?このように思っている人は「経費で落とす」という意味を理解していない場合がほとんどです。

 

○経費とは何か?

動物病院などの事業を行って経営していく、すなわち収入を得るには費用が必要となります。診察に必要な物品や機器、事務用品、光熱費などが該当します。このような動物病院を経営していく上で必要なる費用を「経費」といいます。
この経費を理解する上での前提としては、「経費で落とす=タダになる」という事では無いということです。基本的には、税金の課税対象となるのは経営で発生した利益に対して課税されます。
利益が大きければ税金が多くなりますし、利益が小さければ税金は少なくなります。
※利益…売上から費用を差し引いたもの。収入が高くても費用が高くなってしまえば利益が少なくなります。
「経費で落とす」という言葉の本当の意味とは「税金の額を減らす」ということを指します。タダで品物を買えたり、飲食できるというわけではありません。動物病院の経営に関係のない物を買ったり、飲食した場合は当然ながら税金は減りません。
そこで疑問になることが、経営に関わる全てのものを経費にすれば、利益が少なくなり税金を支払わなくて良いのでは、ということです。
確かに、費用の額が増えればその分の利益が減り、税金が減るという考え方は間違っていません。この問題に関しては、「何でも計経費として認められるわけではない」ということが重要となります。
よく言われている「■■は経費として落とせる」「■■は経費にならない」ということになります。動物病院で関係のある経費といえば、学会への旅費や参加費、食事代もスタッフの分も含めて経費となります。
また、獣医が自宅で仕事をするためのパソコンや家賃、光熱費や通信費も経費として認められる場合があります。また、年間で最大300万円までは30万円以下の備品・機器の購入時にその全額を経費にすることが出来たり、動物病院の家賃に関しては1年分を前払いすれば全額経費にすることができます。
また、経費として認められてもその全額が認められるわけではなく、「費用の何%を経費として認める」という場合もあるので注意が必要です。(損金になる・ならないとも言います)

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