動物病院の経営~損益分岐売上について考えよう

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まず、損益分岐売上とは利益が0円の時の売上高の事を言います。
つまり、売上高がこの額を超えれば利益が出てこの額が下がれば赤字となるのです。
要は利益がでる売上高とは総費用を上回る売上高という事になります。
という事は損益分岐点売上高を知る為にはまずは費用から考えなければいけないということになります。
その費用について考えていきましょう。

 

◆費用については2種類ある

費用については大きく2種類に分けることになります。
1つは変動費と言って売上高が0円の時は0となる費用、逆に売上高が増えれば増える費用です。
材料費、仕入、販売手数料などがこの費用に入ります。
2つめは固定費です。
売上高が0円との時0円とならない費用、売上高の増減に関係しない費用があげられます。お給料(人件費)やテナントのお家賃、機材のリース料金、固定資産税がこの費用になります。
この二つをまとめたものが総費用となりますので覚えておきましょう。
あとは損益分岐点より高い売り上げを確保することが大切です。
確実に利益を出していくには売上高を向上させ損益分岐より高い数字を出すことが重要でしょう。
それにより利益が生まれるのです。

 

◆減価償却費を活用しよう

ある程度売り上げも確保できるようであれば、それだけでなく節約できる分は節約していかなければいけません。できることは何でもやりましょう。
その中でも次にやるべきことは、減価償却です。
この減価償却の仕組みを上手く利用することで税負担を軽減させることが出来ます。
例えば、動物病院で300万円の機材を購入したとしましょう。
これを購入した事業年度に全額費用として計上するのではなく、医療機器の使用可能期間に渡り300万円を分けて経費に落としていくというものです。
また減価償却の方法には定額法と定率法があります。
個人の場合は基本定額法が基本となります。
ちなみに定額法とは毎期一定の額を償却する方法です。また法人でも使用する定率法は最初のうちは多く償却され次第に少なくなるように償却していく方法です。
これを上手く活用することで損益分岐の固定費の部分を法定耐用年数分削減していくことが出来るのです。
このように税金を含め、固定費や変動費を削減することにより損益分岐は下がり、その結果利益を拡大させることが出来たのです。
このように損益分岐をしっかりマスターし活用していく事で利益を出していけるように行動していきましょう。

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