動物病院の経営は利益がなければ続けられない!

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動物が好きで病気を治療し命を救う、獣医に与えられた使命を全うすることに喜びと満足を感じるという獣医師も多いことでしょう。

自分の考える医療を実行し獣医師の役割を追及する為に、自分の動物病院を開業する為に頑張って技術と知識を身に付けます。

獣医師としての役割と動物病院を経営することは、全く別物で獣医の腕が良いから経営が上手くいくというものでもありません。

動物病院の経営を持続し続けるためには、利益がなければなりません。

■今の動物病院は儲かっているの?

犬猫や小動物を中心に、高齢者や一人世帯も含めて動物を飼っている家庭は多いのですが、実際は飼育家庭数は減少し、飼育されている動物の数も減少傾向にあります。

それに対して動物病院の数は年々増加する一方で、1年に約200院ずつ開業しています。

その結果として、動物病院の顧客数は減少し経営を続けるためには、他の動物病院との差別化や診療単価を上げていかなければ継続することが難しくなってきます。

動物病院は自由診療ですから、診察料金や検査料など動物病院によって多少異なります。
儲けが少ないから診療費を大幅にアップするような事をすれば、患者は激減して逆効果になってしまいます。

では、動物病院の営業を継続する為に、どうやって利益を出せばいいのでしょうか?

■ペットショップと動物病院の関係

犬猫を中心とした生体販売を行うペットショップは、全国チェーンから個人ショップまで、ペットの増加に伴って増え続けています。

ペットショップは幼齢動物を扱うことから、生態を熟知し扱いになれているスタッフばかりでは無く、生体の健康状態や幼齢期の健康管理とワクチン接種、飼育のアドバイスなどに、獣医師の力を借りないとショップを保持できなくなります。

ペットショップと動物病院が提携することで、ショップの犬猫の健康を守るだけでなく、動物病院も常にワクチンや健康管理などの収益が見込めることから「もちつもたれつ」の関係を保っているのです。

また、同じ地域のペットショップでペットを購入した飼い主さんには、「〇〇動物病院と提携おり、ワクチンもここで実施済みです。」ということで、何かあったら〇〇動物病院に誘導することができるという、双方の関係が出来上がるのです。

生体販売のショップと提携する事は、幼齢期の犬猫が飼い主の手に渡っても、引き続き自分の動物病院にやってくる確率が高くなるので、利益を生みだすメリットが大きくなると考えられます。

■獣医師の研修医受け入れ先不足が招く診療費高騰!

獣医師の国家資格を取得してから2~3年は研修医として、動物病院や大学病院で臨床を学ばなければなりません。

大きな開業医ならば受け入れも問題ありませんが、獣医師の増加による受け入れ先不足から個人病院でも受け入れざるおえない場合があります。

現状の経営状況から研修医にかかる給料や経費を賄うために、収益性を上げなければならず、検査や投薬を増やしたり、フードやサプリメントを飼い主に推奨することで売上を上げる必要が出てくるのです。

しかし、急に治療費の支払いが高くなったり、フードやサプリの販売が多くなってきたら、
利益を伸ばす為なんだと考えられますが、飼い主はどんどん離れていくことになり、利益を生むことよりも経営を持続することも難しい状態になりかねません。

診療費の値上げも仕方ない状況であっても、飼い主さんへの情報発信の教室や集患の努力と経費の削減、見直しで利益率を上げることも考えていきましょう。

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