動物病院の法人化~申告期限に間に合わなかった時の対処法

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動物病院の売上が年々増加したので、法人化したとします。ペットたちの来院が多く、申告期限に法人税の申告が間に合わないばあいはどう対処すべきなのでしょうか?おすすめ方法をお伝えします。

 

法人税の申告期限はいつ?

法人税の申告期限は、納付期限と同じく決算日から2か月後になります。例えば3月31日決算の動物病院(法人)の場合、5月31日が申告期限となります。では、申告期限に遅れてしまった場合はどうなるのでしょうか?
申告期限が間に合わなくても追加の税金を支払わなくてもいい場合がある?
申告期限をすぎて、法人税の申告をした場合は無申告加算税が通常の税金にプラスされて請求されます。ですがこんな場合は、無申告加算税は適用されないのでひとまず安心です。

・法人税の納付が告期限までにされていること
→納付と申告のうち、申告だけを忘れていたなどする場合はOK。納付も遅れている場合はNG。

・今年が初めての場合。
→5年以内の過去に同じようなぎりぎりセーフ的な期限後申告(なんとか無申告加算税をしはらわなくてすんだ。)をした場合はNG、もちろん5年以内に無申告加算税や重加算税が実際に課税された場合もNG
ではこれらのNGにあてはまった場合、無申告加算税がフルに加算されるのでしょうか?

 

注意を受けてからするのと自発的に申告するのとでは税率が違う

税務署から申告がまだですよと通知を受けていない状況の間に、みずから申告したばあいは、先ほどご紹介した条件がNGであっても、無申告加算税はフルに課税されないので少し安心です。ですが、全く課税されないわけではありません。
・本来払うべき法人税の5%が、本来払うべき法人税に加算されて請求される
ということになります。では、税務署からまだ払ってないよと督促を受けてから申告してしまうとどうなるのでしょうか?
・50万円までは15%
・50万円を超える部分は20%
この税率で無申告加算税が課税されてしまいます。例えば大企業の場合は、法人税を7000億近く支払う会社もあります。例えば1000万の法人税を支払う会社があったとします。無申告加算税はこうなります。
・税務署から通知があった場合:950万×0.2+50万+0.15=197万5千円
・税務署から通知がない間に自発的に申告できた場合:1000万×0.05=50
差額にして147万5千円の差がでてきてしまいます。もし、申告期限までに法人税の申告がまにあわなかったとしても、できるだけ早く納付したほうが節税につながります。
 

顧問税理士がいると安心

決算時だけ税理士にお願いするなどするばあい、毎月の決算をためこんでいることがあります。決算日が過ぎてから、過去の月の決算から始めると、申告に余裕がなくなります。顧問税理士にお願いすれば、毎月の記帳、決算と段取りよく申告と納付の手続きがすすめられるようです。

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