【動物病院】予定納税と所得税とは

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所得税の予定納税をしている方は内容をご存知の方も言うでしょうが、予定納税って何?と思われる方も少なくはないでしょう。
今回はこの予定納税についてお話していきましょう。

 

◆予定納税とは

前年分の所得金額や税額などを元に計算した予定納税基準額が15万円以上であった場合にその年の所得税の一部をあらかじめ納付するという事です。
要は分かりやすく噛み砕くと「前年度は所得が500万円あったよね?」「という事は今回も500万円くらいはあるよね?」「じゃあだいたいそのくらいの所得税の一部を先に払ってくださいな」という感じになるのです。
これは強制であり、税務署から通知が来た人は必ず支払わなければいけません。

 

◆予定納税の金額について

予定納税額の3分の1を第一期と第二期の二回に分けて支払うようになっています。
また減額請求もできるようになっており、年の頭からいきなり病気になって働いていなかったり、休業や廃業した場合はその旨を申告することで減額できる可能性もあります。
ちなみにこの予定納税は税金を前払いするわけですが、前払いにも関わらず延滞すれば延滞税を払わなければいけませんので注意しておきましょう。
また、納付方法は3種に分かれており、現金での納付、預金口座からの振り替え、インターネットバンキングによる電子納税という方法があります。

 

◆予定納税額の計算方法

前年度分の所得から、分離課税の所得や譲渡所得、一時所得、雑所得、平均課税を選択した臨時所得を除いた総所得を算出。
その(金額×税率=A)をして次に(A-前年分の源泉徴収税額)=予定納税基準額となります。
これを基本に一例を記載しますのでなんとなく理解して頂けたら大丈夫です。
売上が17,000,000円、経費が7,000,000円、青色申告控除650,000円、所得控除(保険料など)700,000円、源泉徴収税が150,000円の場合。※数字は大まかですのであしからず。

・所得=売上-経費-青色申告控除
1700万円-700万円-65万円=1000万円となります。

・課税所得=所得税-所得控除
1000万円-70万円=930万円となり、

・所得税=課税所得×所得税率-税額控除
930万円×23%-70万円=143万円になります。

復興特別税というものがあり、

所得税×2.1%で計算されますので、143万円×2.1%=3万円となります。
よって、予定納税額基準額は、
・予定納税基準額=所得税+復興特別所得税-源泉所得税
143万円+3万円-15万円=131万円が予定納税基準額となりますね。
ちょっと計算がややこしいですが、これをしておくことでだいたいの次の年の予定納税額を知ることが出来ます。
事前に準備が出来た方が安心ですよね。
もしわからない点があれば税理士さんに確認してみましょう。

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