【動物病院】税金の分納は最後の手段

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動物病院の経営をはじめたら、事業主として病院の経営をつかんでおきたいですね。
今まで勤務医だった場合には、思いのほか納めていたことに驚くかもしれません。
万が一、一括で支払うべき税金が足りない場合には『分納』という方法がありますが、できれば見通しをもって、経営をしていきたいものです。
税金分納に追い込まれないためのポイントをまとめてみましょう。

 

■税金のサイクルを正しく理解する

病院の経営を安定させるには、お金の流れをつかんで、現金を減らしすぎないようにコントロールしていくことが大切です。
集客がどれくらいの範囲から集められそうで、見込み収益がいくら位になるのか予算を組み、見込み税額を月々の収益から確保していきたいですね。
収入から経費を差し引いて収益がわかるのですから、経費としてどれくらいの支出があるのか常にチェックして領収書やレシートの整理もしておかなければなりません。
年末締めで確定申告して決まった所得税額を3月15日(引き落としなら1かげつほどずれる)までに納入し、住民税は、6月の納税通知書にしたがって一括か四期に分けて納入します。

 

■税金についての考え方

『節税したい』と考える方は多いのですが、税金は国民の義務で必ず納めなければならないものです。
“できるだけ払う時期を遅くしたい”などと安易に考えないことです。
税金をできるだけ払わないことが良いのではなく、手元に残るお金を多く出来るように考えるのが基本です。
税金の分納を申し出た場合、利息が14.6%と高く、病院経営にアクシデントがあった場合意外は、一括で支払う準備をしておくべきなのです。

 

■でもスタッフの源泉徴収や社会保険費用が…

スタッフを雇っている場合には、源泉徴収として預かったお金を10日までに納入しなければなりません。
厚生年金保険料なら翌月締めになります。
スタッフに支払う給料そのもの以外にも、動くお金があるのですから支払い時期に慌てない管理が必要です。
まとまって出ていくことが決まっているお金は分けて考えておきましょう。

 

■税理士に開業準備のときから相談しておく

税金のシステムを良く知らなければ、安定した経営を続けられません。
せっかく良い技術を持った獣医さんなのに、経理や事業計画に無頓着なお陰で経営が安定しないケースがあります。
動物病院の開業を考えるなら、税理士に事業計画の作成から関わってもらい、資金計画や税金の支払いに備えたキャッシュフローをチェックしてもらうことが大事です。

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