開業すると当然確定申告をしなければいけなくなるわけですが、世の中には大きく分けて2種類の申告方法があります。
1つは青色申告、もう1つは白色申告です。
ここで重要なのはどちらを選ぶかという選択ですが、ここは間違いなく青色申告を選ぶようにしましょう。
今回は動物病院の経営者が青色申告を選ばなければいけない理由を確認していきましょう。
◆青色申告は大幅な節税対策にある
青色申告とは複式簿記などの手法で帳簿し、その帳簿から正しい所得や所得税および法人税を計算して行う申告方法の事を言います。
開業する際に悩まれる方もいますが、数年前の法律改正により白色申告も青色申告も帳簿の提出数が少ししか変わらなくなりました。
正直それなら少し頑張って青色申告で提出した方が絶対に節税対策にもなります。
選ぶなら青色申告を選びましょう！
◆青色申告のいいところ
まずは何といっても青色申告特別控除です！
正規の簿記の原則により記帳をしている場合は最高で65万円控除がされるようになっています。
また正規ではなく簡易的なものでも10万円の控除を受けることも可能です。
あとは親族や家族を従業員にすることでそのお給料分を経費として落とせる青色専従者給与というものもあります。
こちらも非常に便利な控除と言えるでしょう。
◆純損失を3年間に渡り差し引ける
事業で生じた損失の金額を翌年以降3年間に渡り各年分の所得金額から差し引くことが認められます。また前年度も青色申告している場合には損失の繰り越しに代えて損失額を前年分の所得金額に繰戻して控除し前年分の所得税額の還付を受けることもできりようになっています。
◆青色申告は節税力が高い！
これから簡単な数式で青色申告と白色申告の違いを見ていきたいと思います。
一例
・事業利益600万円
・青色専従者120万円
・社会保険控除50万円
・生命保険控除12万円
・地震保険控除 5万円
・扶養控除 38万円
・基礎控除 38万円
上記のようになっています。
そしてここから、白色申告の場合が専従者控除で86万円を事業の利益から差し引いて計算してみると、所得税や事業税などを合わせると合計は82万4100円となります。
また、青色専従者の場合ですと、120万円をそのまま利益から差し引けるので、120万円と65万円を差し引けばなんと56万5100円となります。
ここで専従者が基礎控除以外の所得控除がなければ所得税や復興特別所得税、住民税の合計額が33100円となりますので白色専従者の合計が598200円となり、白色申告に比べると225900円も節税できることになります。
このように白色申告を選ぶよりは青色申告の方が税金はかなり安くなります。
是非一度参加してみてくださいね！！
