ここ数年、アベノミクスの中でも法人税の減税は抜本的な税改正の1つとして注目を集めています。当然、動物病院でもその効果は期待できます。
法人税の減税があるとどのようなメリットがあるのでしょうか?
一緒に確認していきましょう。
◆法人税とは?
法人税とは簡単に言うと法人が得た利益(所得)に課せられる税金です。
法人税の計算方法としては、会計上の利益を求め、税法に従った所得を求めます。
法人税の所得に税率をかけて税額を求めます。あとは各種税額控除を行ない、法人税額を確定するというものです。
また会計上の利益の求め方は「利益=収益-費用」税法上の所得の求め方は「所得=益金-損金」となるので計算の際は注意が必要でしょう。利益=所得ではない事だけ覚えておきましょう。
◆法人税率とは
法人税は税法に従って求められた所得に税率をかけて算出されます。
また法人税とは別に法人事業税、法人住民税があるので覚えておきましょう。
税率に関して細かく規定はあるものの、法人税は「所得×30%」法人事業税は「所得×9.6%」法人住民税は「法人税×17.3%」となっています。
この3つを合計すると44.79%になるわけですが、法人税は損金算入が認められている為その分所得が小さくなります。
そのことを考慮した上で税率を実効税率(1.096%)と言います。
よって44.79%÷1.096%で法人税率は40.87%となります。企業の利益の40%は税金になるという事になりますね。
◆法人税減税のメリットとは?
さて基本がわかったところでここからが本題です。
法人税減税のメリットですが、減税されることによりまず企業は資金をより多く確保できるようになります。
そうなることで新規に機材の投入やお客様へのサービスなど、より良い動物病院になる為の成長が期待できるようになるでしょう。
またスタッフの育成への投資など流用に期待ができるようになります。
スタッフをしっかり育成することが出来ればその分、生産性も向上することでしょう。
人材育成やその強化に力を入れることが出来るようになれば、質の高いスタッフが増え、その分動物病院も円滑に運営することが出来るでしょう。
あとは法人税減税が行われる事により、個人事業主から法人化する人が増えてくるでしょう。
そうした中で更に雇用が生まれ失業率の低下にもつながってきます。
上記で計算したように4割から3割へ3割から2割へと減税が可能になれば動物病院の経営も全体的に考慮すれば少しは楽になるのかもしれませんね。
なんにせよ、スタッフや機材への投資が今以上にできるようになるのはお客様満足の向上にもつながるのでいい事でしょう。