動物病院が一般小売店やネット販売などの個人事業主と異なる点は、事前の設備投資がかなりの高額になる事、誰でも顧客になれるのではなく、犬猫などの動物を飼っている事、獣医の診察治療を必要とする人という点です。
動物病院の集客で困るのは、顧客が何処にいるのかわからない事にあります。
集客数が落ち込んでいる時に、何もせずにただ待っていては経営が困難になってきます。
集客に成功した例を見ながら、自分の動物病院との違いを見直していきましょう。
■飼い主の心をつかむ「ホームページ」を作る!
折込広告やポスティングチラシを入れても、見た人がすぐに来院して来る訳ではありません。
始めて知る動物病院にいきなり行くことは少なく、チラシの文字だけでは様子が伝わらず、事前にもっと知りたいと考えます。
そんな時に見るのが、「動物病院のホームページ」です。
開業時にホームページを作成しますが、その後効果的な更新と見る人の立場に立った構成がなされているか、飼い主さんが欲しい情報を見やすく、わかりやすい「キーワード」で検索すれば必ず出てくることが良いホームページと言えます。
顔写真も院長の言葉もないホームページでは病院の考えは伝わらず、飼い主は代わり映えのしないホームページには見向きもしません。
ホームページ上で院長(獣医師)やスタッフの紹介が写真入りで書かれていたり、動物病院の様子が分かるスタッフ「ブログ」や動物の季節的な注意事項や予防法などの掲載、飼い主の「困った」に答える「検索ワード」を使ったコラムなどを作成することで、動物病院の姿勢や様子、人柄が見えてきます。
充実したホームページを見た飼い主は、こんな動物病院に行ってみたいと思うようになり、「ホームページのコラムが面白いです。」「ホームページを見てきました。」という飼い主さんが増えるようになります。
近隣だけでなく、遠方の人にも人気が出て診察に来たりするようになります。
ホームページは、チラシやパンフレットで伝わらない動物病院の伝えたいことをわかりやすい表現で飼い主に知ってもらう重要な要素になるのです。
■「SNS」「口コミ」を利用して集客する!
動物病院の評判は、「口コミ」によって良くも悪くも広がります。
犬猫などの動物を飼っている人は、近所でもコミュニティを作り、動物病院の情報交換の場になっています。
口コミはネット上で拡散し、遠くの人にまで「良い動物病院」だと伝わります。
また、悪い評判もあっという間に広がるので、正しい情報を見極めなければなりません。
動物病院がSNS(ツイッター、フェイスブック、ミクシィなど)でコンスタントに動物病院の情報発信することで、近隣から遠くの人にまで知ってもらう事が可能になります。
SNSはホームページよりも飼い主は親近感を持ち、印象も深くなります。
院長やその家族、スタッフの日常の様子を知ることができるので、動物の情報だけではない、
コミュニケーションが取りやすくなるのです。
■新患が少なくても開業時のコンセプトは曲げない!
動物病院の開業時に決めた動物診察のコンセプトや客層のターゲットは、集患が上手くいかなくても変更してはいけません。
コロコロ方針が変わると、リピートして診察に来ている飼い主を戸惑わせることになります。
客層や方針は変更せずに、新患が来ない理由を分析しながら、希望する客層が来たくなる情報の提供をしていきましょう。
ニュースレターなどにお知らせなどを掲載したり、院内に置いてあるパンフレットは置きっぱなしにしないこと、紹介状を有効に使うことで、多くの人に動物病院を知ってもらう努力をしましょう。
集客は情報発信、動物病院を正しく知ったもらうことで集客効果を上げていきましょう。