動物病院の経営は「数字」を読み解くことが大切

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動物病院の個人開業では、臨床はもちろんのこと経営に関しても知識をもっておくことが必要不可欠となります。諸々の計算は事務員が行いますが、経営者である獣医もある程度は経営において扱う「数字」を知っておかなければなりません。


この数字というのは、単純に計算が速いなどのことではなく、数字を利用していかに経営をうまくやっていけるのかという要素を指します。
動物病院の経営に限った事ではないですが、数字をみることで、なぜこのような数字になったのか、この数字から今はどのような方針をとるべきなのか、将来はどんな計画を立案するのかというような過去・現在・将来に分けて分析することができる能力が必要となるのです。

 

○あなたは具体的な利益の数字を言えますか?

動物病院の1日または1カ月の売上目標を掲げているところは多いでしょう。しかし利益目標を設定して、常に意識しているところは意外と少ないのです。最終的に事業の儲けとなるのは利益です。
利益をどのくらいの数字に設定し、それを達成するためにはどのくらいの売上が必要なのかを明確にしておきましょう。

 

○現状を数字で把握できていますか?

事業主がスタッフを鼓舞するために、よくする話として「最近、利益が落ちているからスタッフ一丸になって頑張りましょう!」「現実では利益が出ているので、今の調子でやっていこう!」と言う事業主がいます。実は、事業主は利益が出ている・利益が出ていないといった、あやふやな数字しか把握していない場合があります。
これではスタッフも具体的に現実がどうなっているのかが分からず、「先週も同じこと言っていたのに、また言ってるよ…」と信頼を失いかねません。1円単位で数字を把握しておく必要はありませんが、利益が出ている・利益が出ていないといった感覚でしか分かっていなければ、今後はどういう舵取りをしていいのかという判断ができません。
スタッフに対しても具体的な数字を交えて現状を伝えることで、今後はどのような行動をとれば良いのかをより具体的に伝えることが出来るでしょう。客観的な見方で、現実を数字で把握できるようになりましょう。

 

○まとめ

具体的な経営計画がないのであれば、ただ闇雲に診療しているだけとなります。サラリーマン時代はそれで良かったかも知れませんが、事業主となれば数字を上手に活用して経営を成功させなければなりません。まずは事務員のスタッフとよく話をして、現状を把握することから始めてみましょう。

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