獣医のキャリアパスを考える。勤務医と開業医

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獣医師を目指して国家試験を通過して獣医師となった、あるいは大学に通っているとしましょう。あなたはどの様なキャリアパスを考えているでしょうか?キャリアパスには様々なプロセスがありますが、最終にはどういう形を目指していくのかを考えてみましょう。
「獣医として臨床にでてから将来のことは考える」と思われる方もおられるでしょうが、実際に臨床で働いているうちにキャリアの方向性を修正してもかまいません。なるべく若いうちからキャリアパスについて考えることで、目的をもって行動することができます。

 

○勤務医と開業医

獣医のキャリアパスは大きく分けて、勤務医として動物病院や企業でサラリーマンとして働く。もう1つが開業して個人事業主として働くという選択です。勤務医と開業医のそれぞれのメリットやデメリットについて解説します。

 

○勤務医のメリット・デメリット

勤務医として働くことの最大のメリットは臨床に集中できることでしょう。動物病院の経営や税金関係については基本的に事務員や経営者がやってくれるので安心です。(職場によっては利益第一主義の動物病院もありますので一概には言えませんが…)
基本的には社会保険にも加入しているため、自身の医療費などの社会保険を会社が半分負担してくれます。もしも個人事業主になったときに、このありがたみが解るでしょう。
また、万が一、事業主と意見が合わなかったり、収入面で不安があったり等といったような動物病院に対しての不満がある場合に、基本的に勤務医はいつでも退職することができます。獣医師の免許さえあれば次の就職先は容易に見つける事が出来るでしょう。
一方、デメリットとしては、頑張って成果を出したとしても収入アップに繋がらない場合があるということ、事業主と意見が合わなくても従わなくてはならない時がある等が挙げられます。

 

○開業医のメリット・デメリット

動物病院開業のメリットとしては、自分のやりたい様に経営方針の舵取りをできるということです。経営や人をまとめることが得意な人であれば有意義に仕事へ打ち込む事が出来るでしょう。
うまく経営をしていけば収入の大幅アップも期待できます。
一方、開業医のデメリットとしては、簡単には経営を辞めることが出来ず、失敗した場合の責任を負わなければならない事でしょう。
また、家族と過ごす時間も少なくなる場合がほとんどです。動物病院の開業はハイリスク・ハイリターンの選択肢といえるでしょう。

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