獣医師をしているなら、自分の裁量で、理想の診療が出来る開業医を目指す方が多いのではないでしょうか。
高収入の獣医は、ほとんどが開業医ですから、報酬の面でも恵まれているイメージがあります。
開業医が稼げるのは本当なのか、獣医と収入についてお話しましょう。
■獣医師の平均収入はどれくらい?
年収についてまとめた各サイトの平均を取ると、553万円~656万円になっています。
サラリーマンの平均給与の約420万円とくらべて高給取りと言えそうですね。
獣医師の資格は、6年制の専門大学を卒業し、国家試験に合格して与えられるものです。
平均年収でみると、高収入と言えそうですが、獣医師の場合には、職種の幅が広く、年収に差があるのが実際かもしれません。
動物病院に雇われて働きはじめた場合には、年収350万円程度。
自治体に勤務した場合は、公務員に準ずる給料体系ですから、社会保険や年金などに手厚い代わりに、独立して成功した医師と比べると低い水準にとどまっています。
ちなみに、独立開業して院長となり、経営がうまくいっている場合には、1000万円を超える場合もあります。
独立開業には、事業として成功させなければならないプレッシャーがありますが、成功すれば、高収入を狙えると言うことです。
■開業して成功するために必要なことは?
確かな診療技術を持っているだけでなく、経営者としての能力も必要です。
動物病院では、利用者さんをどれくらい集められるかと、キャッシュフローを考えた運営が黒字経営のカギです。
一般の病院との違いは、保険診療がないですから、飼い主さんに満足してもらえる診療を行って、報酬を支払ってもらえることと、リピーターになってもらえることです。
そのためにも、飼い主さんの意図をくんで、ベストな診療を提供することが必要です。
また、開業する立地条件についても、エリアの情報を十分調査して、ニーズが高く、競合相手のない場所を選ぶ必要があります。
■お金の話はプロに相談しながらすすめる
せっかくか起業するのですから、理想の診療が出来る環境を整えたいと考える院長先生は多いものです。
しかし、資金の融資を受けるためには、現実的な数字が盛り込まれた精度の高い事業計画が必要です。
利用者数、診療報酬、設備投資、事業規模の大きさを想定したうえで、税金の支払いを無理なく行った上で融資返済が無理なくできることがアピールできる必要があります。
動物病院開業を目指すなら、より細かい資金計画を会計士や税理士などのお金のプロに相談してすすめたいですね。