【動物病院の開業】 スタッフ教育のやり方とは?

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動物病院の開業において、優秀なスタッフを採用することは重要なポイントのひとつでしょう。しかし、経験を積んだスタッフばかり集まってくることはなく、新社会人といった経験のほとんどないスタッフも面接へやってきます。
そこで重要となるのが「スタッフ教育」です。開業前のスタッフ教育は内覧会を開催するとして、少なくとも3~4週間前にはスタッフ教育のための研修をする必要があります。

 

○理念の説明・自己紹介

初回の研修では、まずはスタッフ同士の顔合わせ、院長から自己紹介や動物病院の理念や運営に関するコンセプトなどの概要説明をしていきます。これは具体的な業務内容の説明よりも前に教えるべき重要なことです。
業務のやり方を早く決めてしまいたいという思いから入社直後に業務に関する取り決めについて取り掛かってもらうこともあるでしょう。
しかし、これでは動物病院の業務に関する本質がわからないまま仕事に取り掛かってしまいます。与えられた仕事をするだけの毎日ではモチベーションも続かず、知識や技術も身につきません。最終的には早期に退職をしてしまうことにもなりかねません。
このような事態を防ぐためにも、まずは基本理念やどのような特色の動物病院にしたいのかなどの思いの部分を伝えて、理解してもらうことが重要です。
開業前にスタッフの意志を統一することができれば、細かい業務を指導するよりも、より一体感が生まれ、動物病院の仲間意識が自然と生まれていきます。

 

○業務の打ち合わせや準備

概要説明やスタッフの顔合わせが終わった後は、獣医師や動物看護師と相談して必要な備品や消耗品の発注を行います。内覧会や開業まで日数に余裕がある場合には初日に概要説明、2日目以降に業務の打ち合わせ・準備をしてもよいでしょう。
事務の方には事務用品の発注をしてもらいます。(研修をする前に発注ルートは決めておきます)
また、電子カルテや機器の取り扱い方法の説明を機器業者からしてもらうため、業者にも打ち合わせの日取りを合わせておきましょう。
スタッフのユニホームやサンダルなどの備品はこのときにスタッフの意見を聞いて楽しく決めるとよいでしょう。

 

○教育を専門としている業者に委託するのもアリ

挨拶や電話対応、名刺交換のやり方など、新社会人にはこのような接遇から指導しなければならない場合もあります。
社会人経験のあるスタッフばかりであれば今さら実施する必要がないかもしれませんが、新社会人を多く採用した場合には外部講師を招いて接遇研修をすることもよいでしょう。

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