動物病院開業で「創業補助金」を受けるまでの流れ

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新規開業の動物病院は、「創業補助金」を申請して採択されれば、経費の補填や設備投資の資金に充当することが可能になります。

しかし、補助金も助成金も支給されるのは、申請からかなり日数が経過してからになるので、事前に手持ちの資金で出費した後で、キャッシュバックされる「後払い」形式です。

この支給までの時間経過を熟慮したうえで、申請するようにしましょう。

■「創業補助金」の申請から受け取るまでの流れ

事業計画書を自分で作成して、補助金申請をしたいと考える事業主もいるでしょうが、補助金申請に提出する事業計画書は綿密で質の高い内容を計画的に記載し、実行に移さなければならないので、事前に税理士など専門家と打ち合わせすることをおすすめします。

【1】 創業(動物病院開業)予定地が創業補助金認定市区町村である事を調べて、特定支援事業の申し込みをします。
創業補助金を申請するときに必要な書類に、認定市区町村もしくは特定支援事業者の証明書が必要になる為であり、証明書の発行には1週間ほどの時間を要するので、補助金申し込み期間に注意が必要です。

【2】 認定支援機関のアドバイスを受けながら事業計画書を含む申請書類を作成し、補助金を受けられる確率が高くなるコツなど、指導を受けて事業計画書を仕上げます。

【3】 創業補助金事務局に申込期間内に申請書類すべてを添えて申込みます。
申込期間は平均して1ヶ月程度と短いので、事前準備を欠かさないようにしましょう。

【4】 創業補助金の審査は書類のみで行われ、結果には約1~2ヶ月を要します。採択結果により交付決定されれば、事業計画で補助金を使う予定の経費を使うことができます。

【5】 補助金の対象期間である約半年間に発生した経費の報告書を作成しますが、請求書や領収書も必要になります。創業補助金は後払いになります。

【6】 半年間の経費の報告書に不備がないか細かくチェックされ、やっと創業補助金の
交付が確定します。
報告書等に修正や手直しが必要な場合、再提出する必要があります。
その後、補助金が交付されてからも、補助金の対象になった事業がどんな状況にあるのかを、5年間は継続的に報告しなければなりません。

■「創業補助金」は返済する必要のない資金

創業補助金の申請前から、申請の為に必要な準備は大変で、交付が決まってからも報告し続けなければならないことを考えると、とても面倒で手間のかかる作業だと思われます。

しかし、国の予算、国民の税金から支給されることを考えれば、補助金をもらう事に真剣に取り組まなければならないのが理解できるでしょう。

創業したての事業経営を軌道に乗せ、経済の発展に寄与することが補助金を受けた事業主に課せられた義務ではないでしょうか。

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