動物病院を開業してある程度経つと今度は将来性を考えるようになります。
しかし、この考える際に何から手をつけていいのか分からなくなる時があります。
そんな時は病院の状況をしっかり把握して改善していくためには基本となる経営体系に沿って進めていく事が大切です。
動物病院の外部環境や内部での出来事をしっかりと調べることで短所・長所を理解し、改善していく事が大切と言えるでしょう。
◆経営診断をする人の特徴は?
自院の経営課題を客観的に把握したい人、長所を明確にしたい人、更なる高みへと行きたい人、現状に不安を感じている人、現実的な方向性を考えたい方などはこの経営診断をされる方が非常に多いです。
また、忘れてはいけないのが、調べて終わりではなく行動に移せる行動計画や目標の明確な設定も必要となりますので覚えておきましょう。
さて、では実際に動物病院の経営診断で取り組む事とは何があるのでしょうか?
◆外部を調査する
まずは自院を取り巻く周辺環境の人口動態、世帯動態、推定飼育頭数などを調査していきましょう。また患者獲得目標となる診療圏の設定を改めてし直します。
条件によっては当初の診療圏よりも更に広げなければいけない可能性もあります。
そして次は影響力の調査も大切です。
診療圏内の自院の影響力をしっかり調査することで今後も目標値を決めていきます。
また同時に競合の病院の強みや弱みも把握しておく必要があるでしょう。
このように外部を調査することも経営において非常に重要な項目と言えます。
◆内部の調査をしよう
外部の調査が終わればいよいよ内部調査となります。
売上の分析はもちろんのこと、動物種ごとの来院傾向や来院回数など患者さんのデータ分析も忘れてはいけません。
もちろん、内部ですから自院のスタッフへのヒヤリングからも強みや弱みというものも考えておかなければいけません。
特に動物病院は少人数で運営していることが多いため逆に会議などは開かない事が多いでしょう。
そうなるとなかなかスタッフ間でも言えない事象が出てくる事があります。
そういう事も含めて話し合う事で意思疎通もできるようになるでしょう。
◆最後に
そして最後に上記の調査結果をまとめた上で病院の経営数値の分析、適正な利益を残すための体制管理、病院の長所や短所、課題の抽出をしっかり行い今後の動物病院の進むべき方向性を整理していきましょう。
また、もし不安な事があれば税理士さんに相談してみるのも1つの手段とも言えますね。