動物病院の開業医と勤務医

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獣医師の国家資格を取得したら、一人前になるまで数年大手動物病院などで勤務医として修行します。

親の代から動物病院を開業していて継承する獣医、自分の動物病院を持ちたい獣医、勤務医としてたくさんの動物に関わりたいと思っている獣医と、必ずしも自分の動物病院を開業したいと考えている人ばかりではありません。

動物病院の開業医と勤務医では、収入面を含めどのような違いがあるのでしょう。

■動物病院の開業医は儲かるんだよね?

医師の年収は大変高給だと言われますが、動物を相手にする獣医師も動物病院を持つと、自由診療だから大変収入があるように見られます。

さて、実際に儲かっているのかというと、現在の動物病院は廃業する所も出るほど、儲からないと言われています。

一昔前は、犬猫を飼う人も右肩上がりに増加し、動物病院も現在ほど多くなかったため、個人事業主であってもかなり年収が多かったのです。

動物病院は、高額な医療機器や検査機器、レントゲン機材等設備に多額の投資が必要となり開業当初から2・3年は赤字になることも覚悟の上で、十分な資金計画を立てなければ経営が難しくなり儲かるまでいきません。

それは、個人開業の動物病院が多くなって犬猫の飼育頭数に対して行き渡っているからです。

開業当初は、年収500万円もあるかないかで、とにかく集客をしなければ経営が難しい現状になっているのが、現在の個人開業医なのです。

■勤務医は気楽に仕事できるのか?

動物病院を開業して院長として責任と経営努力をしなければならない開業医よりも、勤務医として雇われている方が気楽で良いと思っている獣医もいますが、そんなに楽なものではありません。

「勤務医は修行の身」という考えが根底にある為、長時間勤務で薄給なのが実際です。

大学6年間勉強してから勤務医として仕事しますが、年収は250~400万円程で激務や動物の命にかかわる仕事で有りながら、収入は少ないのです。

勤務医の獣医師では生活が成り立っていかないというのが、獣医師業界の表に出ない事実のようです。

■動物病院の開業医、技術と信頼を築かなければ稼げない!

ペットブームと言われた時代も終わりを告げ、犬猫の飼育頭数は減少する一方の中、動物病院はすでに飽和状態で、繁盛する動物病院になるのは難しい時代になっています。

高額な設備投資で借入も多く、患者の獲得が厳しくなっている現状に負けない経営努力と、サービスや治療技術のレベルアップ、飼い主の気持ちに向き合う姿勢、他の病院にない魅力を生みだすことで、差別化を図らなければ生き残っていけません。

2代目や規模の大きな動物病院などの院長になれば、数千万~億単位の年収を得る獣医師もいますが、開業当初は借金の返済や経営を軌道に乗せることの方が優先されるので、生活出来て好きな獣医の仕事が出来れば、儲けは後からついてくれば良いと考えている獣医も少なくないのです。

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