獣医師として開業する場合、まずは賃貸物件で始める場合と、最初から建築して病院を造る場合の2種類あります。
しかし、そのどちらにも共通して言えることは設計をしなければいけないという事です。
中古物件にしても新築物件にしてもそれは変わりありません。
その上で今回は設計についてお話をしていきましょう。
◆建物の見た目は重要
立地条件は当然の事、建物の見栄えも非常に重要です。
よく人は見た目で判断するな!なんて言われてきましたが建物に関してはすぐに見た目で判断されます。
建物なんて気にしない、医師の技量があれば…なんて言っていますと足元をすくわれてしまいます。
特に初見のお客様に関しては確実の見た目でしか判断しません。
というよりも判断のしようがないからです。
どれだけ腕が良くても汚い病院では通おうとはしませんよね。
建物もしっかりと造り上げなければお客様の目を惹くことは出来ません。
◆お客様はどんなところを見るのか
先ほどもお伝えはしましたがお客様は基本的に目から入ってくる情報だけを頼りに病院を分析し、決めてしまいます。
見ただけでこの病院が自分に相応しいかどうかを判断するのです。
具体的にどんなところをみているかというと、外見で言えば建物の色やデザイン、看板に駐車場、周辺環境があります。
内側に関しては内装のデザイン(壁紙のデザインなど)、設備、備品、医療機器、明かり、湿度、音楽、そして動物病院特有の臭いです。
臭いに関してはどうしても仕方のない部分はあるものの、空気清浄器が待合室にないなどという基本的なミスはしないようにしないといけません。
特に他のところに通っていたようなお客様であればどうしても前の病院と比べられる傾向があります。
細かな部分ではあるかもしれませんが注意しながら病院を造りあげていきましょう。
◆立地+建物(モノ)+サービスの関係性で決まる
動物病院に必要な三大要素がこの立地+建物(モノ)+サービスです。
現在の動物病院業界では患者様が自分のニーズに合ったサービスを求めるようになってきています。
それに対してお客様へのサービスより高めていき、満足して頂ける環境を整えていきましょう。
設計と同時に必要な事、それは病院自体の雰囲気や空間レイアウト、共有スペースの広さなどお客様がより通いやすい環境を整えていくのも重要なのではないでしょうか。
病院の設計をする際は一度違う病院にも足を運び、良い点や悪い点を見つけ改善したものを自分の病院に組み込んでいくのもいいでしょう。