獣医になるには6年間大学で勉強し、国家試験に合格しなければなりません。
この間にかかる費用も医師と変わらないほど必要になると言われますから、大好きな動物に関わり命を助ける仕事がしたいという信念から獣医になったのだと考えられます。
やっと動物病院を開業して、犬猫などの診察・治療を始めた獣医は経営の大変さを感じながら、獣医としての喜びも感じていることでしょう。
■診療した動物が回復し元気になると良かったと思う!
言葉を話すことの出来ない動物が、飼い主の言葉を借りて苦しみを訴え治療開始する時、獣医は飼い主の思いと動物の痛みや苦しみに向き合い、診察・治療をしていきます。
苦しむ動物の姿に、獣医師としての知識と技術が試されます。
診察・診断、飼い主への病状と治療方法の説明をして、投薬治療や時に入院・手術を必要とする場合もあります。
飼い主の願いをひしひしと感じている獣医は、信頼と期待に応える為に動物の苦しみを取り去ることに力を注ぎます。
そんな獣医の治療が実を結び元気な姿を見せる時、獣医は「獣医になって良かった」と自分の判断に間違いが無かったことに安心し、これからも頑張ろうと満足できるのです。
■動物の飼い主の知識、意識向上に貢献できる
開業した地域の動物病院として、地域に根付き動物と飼い主の健康の為に、習得した知識と技術を提供することで、飼い主は満足して幸せを感じます。
満足した飼い主は担当した獣医やスタッフに感謝し、笑顔で「ありがとう。」とお礼を言います。
それを聞いたスタッフも嬉しくなって笑顔になります。
満足と感謝の気持ち、笑顔の連鎖は毎日の仕事を楽しくしてくれます。
また、犬の飼い主には「狂犬病予防注射」を受けなければならない義務があり、動物病院でも受けられますが、自治体の巡回予防接種でも受けることができます。
予防注射の実施と登録の窓口として動物病院が重要な役割をしており、犬へのワクチン接種やノミダニ駆除の必要性を説明することで、病気の予防や飼い主としてのモラルを指導する社会貢献が出来るのです。
■飼い主への動物の命の啓蒙活動
獣医師の仕事は常に動物の命と向き合って、診察や治療に間違いを起こしてはいけないとスキルアップしていかなければなりません。
しかし、獣医師だけが一生懸命でも動物の生活まで面倒を見ることが出来ません。
そこで、飼い主への情報提供として、しつけ教室やパピー教室、老犬介護の問題など、飼い主が毎日取り組むことで、動物の病気の早期発見や病気を防ぐことにつながる指導をすることで、動物との幸せな生活を送る事が出来るようになります。
獣医師には、病気や怪我の動物を診るだけでなく、予防対策にも関わることで、不幸な動物を減らすことが出来るのです。