獣医師の資格を取って数年が経ち、実力も知識も身についてきた頃に考えるのがやはり独立という夢ではないでしょうか。
ただし、単に独立と言ってもそんなに簡単なものではありません。
お金もかかりますし、当然時間もかかります。
出来る事ならリスクを負わないのが一番ですが、そうもいきませんよね。
今回はマネジメントとその手法について考えていきましょう。
◆動物病院の開業までの流れを知ろう
今までは、一社会人として他の動物病院に働いていたのでどういった状況で病院が運営されえていたのかは良くわからなかったでしょう。
しかし、今からは分かりませんではいけません。
今からお話する内容をしっかりと把握しておきましょう。
まずは①税理士さんを探しましょう!
正直これがスタートラインです。
一般の独立とは違い、獣医師と言うのは莫大な資金が投入され消えていきます。
それを考慮すると素人会計ではお先が見えなくなる可能性が非常に高いです。
お金関係でこけてしまうような事があればそれこそ死活問題でしょう。
必ず税理さんを最初に見つけて相談するようにしましょう。
◆税理士さんを見つけたら
税理士さんを見つけると同時進行でしておくことが、開業目標の設定や診療圏内の調査なのです。もちろん、病院にしようとする物件の調査も忘れてはいけませんね。
その次に行う事は事業計画、資金調達(銀行融資など)でしょう。これが借りられなければどうしようもありませんからね。
そして融資関係が固まってきたら医療器具や物件の改装などの具体的な計画と実行に移ります。
ここまで来るとあとは従業員の募集や税務署への届け出、家畜保健所への届け出を得て晴れて開業となるのですね。
ちなみに、銀行融資などを受ける際は現在勤めている病院を退職する前に一度話は通しておきましょう。
銀行とも今後どのようなタイミングで融資をしてもらえるかの話をしておくと安心ですね。
◆税理士さんは開業医の味方です
何もわからない開業医さんはまさしく赤子同然です。
そんな中で金銭面での親的存在が税理士さんです。
親的な存在と言いつつも、今回の親は自らの手で選ぶという選択肢があります。
いろんな税理士さんと話をして、自分の力になってくれる方を探しましょう。
税理士さんによっても得意不得意は当然あるはずです。ということは動物病院系に精通している税理士さんも必ずいます。
こういった方を身近に置くことで経営に対する安心感と安定感も生まれます。
如何にリスクを回避し、最適な経営効果をもたらすことか。
このようなマネジメントが出来るのは最高の税理士さんだけでしょう。