動物病院の新規開業を考える獣医も少なくありません。創業にあたっては様々なことを準備していかなければなりませんが、その準備のひとつとして重要なことが「広告・宣伝」なのです。どんなに予算をかけて立派な建物を建てて、きれいな内装にして、最新の機器を取り揃えて、他の動物病院にはない独自性をもっていたとしても、飼い主に知ってもらわなければ集客に繋げていくことはできません。
近年では、動物病院を開業する獣医も増えており、ターゲットとしている地域においても競争が高まっているケースが多いといいます。どのように動物病院の宣伝・広告をしていくのかということは経営が成功する・失敗するという道を決める大きなポイントであると言っても過言ではないでしょう。
○広告・宣伝の種類
動物病院の広告・宣伝をしていくにあたり、どのような種類や手段があるのかを知っておかなくてはなりません。メジャーなものとしては新聞の折り込み広告や新聞の広告欄、チラシのポスティング、テレビ・ラジオCM、地元情報誌への掲載、鉄道やバスなどの広告や道路へ看板広告を出すといったアナログな宣伝・広告の手段です。
動物に興味がある人や興味のない人、若者から高齢者までの老若男女が目につきやすいという利点があります。後述するインターネットを活用した宣伝・広告ではどうしてもパソコンなどを使わない高齢者へ宣伝することが困難となるのでアナログ広告の方が有利となります。
一方でアナログな宣伝・広告のデメリットとしては費用が高額になりやすいということ。新聞広告は約15万円、ラジオCMは3〜5万円、チラシのポスティングは1〜2万円(3000枚)ほどの費用が掛かるそうです。
○インターネットを活用した広告・宣伝
最近ではインターネットを活用した宣伝・広告も必要不可欠となっています。インターネット広告を使い、動物病院のホームページを閲覧してもらうという流れが主流となっています。
インターネット広告にも複数の手段があるのですが、最も大事なのはしっかりとした動物病院のホームページを作成しておくということでしょう。
○ホームページの重要性
インターネットで近隣の動物病院を検索する飼い主が増えており、動物病院ホームページの重要性はますます高まっています。近年におけるスマートフォン人気も大きく影響しています。
動物病院の基本理念やスタッフ紹介、住所や電話番号、休診日といった基本情報から、キレイな写真をふんだんに使ったデザイン性の高いホームページがたくさんの人から閲覧してもらえるホームページの条件といえます。基本情報だけが表示されるホームページでよいという時代は終わり、サイトを訪れてくれる人が増えるような工夫も必要とされているのです。